内蔵用DVDドライブの故障しやすい場所

この記事には、執筆した後に判明した、事実誤認の記述があります。ご注意下さい。

MacPro を使っていると、トレー式DVDドライブが故障しました。症状は、ディスク排出キーを押しても、トレーが出てこないというものです。日常的に使っていると、2〜3年くらいでこの症状が出ます。

中でモーターが廻っている音はするので、おそらく駆動伝達系のどこかが壊れているのでしょう。ちょっと分解して、中身を調べて見ることにします。

パイオニア製 DVR-116 の中身

これが、分解してトレーを外したDVDドライブ「DVR-116 (Pioneer製) 」です。

DVR-116 の内部構造

ディスクトレーを排出する機構は、

  1. モーターがトルクをプーリーに伝える
  2. ベルトで隣(左)のプーリーに回転を伝える
  3. 伝わった回転運動を、プーリーの背面にある歯車(写真では見えません)から順次左の歯車に次々と伝えていく
  4. 最も左にある歯車が、トレーを前後に動かす

そして、トレーが動くと同時に、トレーの位置を検出するパーツが歯車で左右に動き、「もうトレーは端っこまで出した」とか「もう完全に引き込んだからモーターを止めろよ」という指示を、スイッチのようなセンサで検出しています。

このパーツが、どうも摩耗しやすいようです。

この記述で述べている「摩耗」については、その後複数の方からご指摘頂き、当方でパイオニア製のドライブをいくつか入手して分解しましたところ、最初からこのような形状で製造されていることが判明しました。

トレー検出用のパーツが摩耗しています

写真の通り、スイッチセンサを動かすパーツの端の歯(山)が摩耗しています。*これでは歯車が空回りしてしまい、トレーが動き始めたことを検出することができません。

すると、ドライブの制御系は「トレーが動いていないだと? もしかしてどこか引っかかっているのか」と勘違いして、モーターを止めてしまいます。この症状は、Macに最初から付いていた DVR-112D でもおきます。DVR  シリーズの弱点なのでしょうか。

摩耗が原因でないのであれば、トレイが出てこない理由は、

  • グリスが硬くなってモーターのトルクが不足する、
  • プーリーのベルトが劣化してうまく力を伝えていない

…などの原因が考えられます

MacPro のフロントカバーの不良ではなく

MacPro は、光学ドライブの前にある、アルミ製のフロントカバーが開かなくなる、というトラブルをよく聞きます。実際に修理を依頼されたことがあるのですが、原因はカバーではなく、この内蔵ドライブのトレーに起因している場合も多いのではないしょうか。

* こんぶ様よりお知らせ頂きました。
これは摩耗ではなく、最初からこの状態のようです。ここに修正して、ご報告へのお礼とさせていただきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。