演劇

コラアゲンはいごうまん(ワハハ本舗/天神ラフシアター)

コラアゲンはいごうまん(当日1800円/アクロス天神・円形ホール)
[評価:★★★★]

つづいてワハハ本舗のコアラアゲンはいごうまんによる「ノンフィクションスタンダップコメディ」。いやコレはすごかったですよ旦那(誰だ)。

  1. 喰始に取材対象を指定して貰う
  2. 一人で「取材」してくる
  3. それを元に漫談する

…という一幕なのだが、取材対象は「彫師」である。タトゥー業界、イレズミ入れるヒト、の。

オレもそうだが、基本的にイレズミを入れる人ってのは「暴力団」とか「飯場系の労働者(こっちで刺青する人は絶滅したが)」というイメージがある。コラアゲン氏は、この「暴力団すら頭があがらない」彫師に漫談のネタにしたいからと取材を申し込み、数人の彫師に囲まれて(内心はガクブルで)持ち芸を披露したりして信頼を少しずつ得ていく。最初は怖い恐い…と恐れていた彫師の侠気に感動し、彼等へのリスペクトを積み上げていく話が、漫談的トホホ話を交えながらも感動的。「タトゥーサミット」の司会仕事を世話してもらい、両手あわせて指が5本のヤっちゃんの前で脱いでバク転したエピソードはすさまじい。

政治や宗教・思想などを、蚊帳の外からコケにする「笑い」は数多くある。しかし、今回の漫談は尊敬と愛に満ちあふれているという点で、凡百の「笑い」から突き抜けた面白さがある。…いやそうは言うが、「人差し指が無い彫師(ヤクザの世界では、人差し指は女問題のオトシマエをつける指)」に指がないホントの理由は、緊張の糸がふっと解けるトホホ話で最高でしたぞ。

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