カラースワップで、赤外線写真の偽色を演出する

twitter で「カラーの変更方法が難しい」というお話しを聞きました。私も最初の頃はやり方がわからなかったのですが、ぴっちぶれんどの gorchaさんから教えて頂いたり、LIFE PIXEL のチュートリアルビデオ “How to swap color channels in Standard IR… ” を参考にしました。

今回のカラースワップでは、SC70(700nm以下の波長をカットする)フィルタを使った作例です。Photoshop で紹介しますが、GIMPといった無料のソフトでも可能です(後述します)。

赤外撮影をした写真は、何も調整していない場合ですと、おそらく下の写真のようにマゼンタぽい色合いの写真になっています。

オートホワイトバランス で撮影した赤外線写真は、かなり赤被りしています。
オートホワイトバランス で撮影した赤外線写真は、かなり赤被りしています。

このデータに対して、Photoshop のカラーバランスツールを使って補正する方法もあるのですが、かなり手間がかかります。撮影する前に、カメラ側でホワイトバランスを手動設定するほうが、簡単です。

デジタルカメラで、ホワイトバランスをセットする

ホワイトバランスを手動でセットします
ホワイトバランスを手動でセットします

ほぼすべてのデジタル一眼レフカメラや、富士フイルムとオリンパス以外のコンパクトデジカメには、だいたいホワイトバランスを手動で調整する機能があります。

まず、このモードで、太陽光下におけるホワイトバランス設定を行います。カメラのマニュアルには「白い紙などで」と説明されていますが、680〜720nm のフィルタを使う場合、私は樹木の葉を使ってホワイトバランスをセットしています。

樹木の葉でホワイトバランスをセットして、同じ景色を撮影します。

 
樹木の葉でホワイトバランスを調整して、同じ風景を撮影した
樹木の葉でホワイトバランスを調整し、同じ風景を撮影

ご覧の通り、樹木の葉が白〜青磁色に、空や海が砥粉色(赤味が薄くさした黄色)に写った写真となります。

この写真データに対して、カラースワップを施します。

Photoshop で行う、カラースワップ(RGB編)

カラースワップには2種類あるので、今回は私がよく使う(LIFE PIXEL で紹介されている)RGBのカラースワップを行います。

チャンネルミキサーのメニュー位置
Photoshop のチャンネルミキサーを選択します

Photoshop の イメージ → 色調補正 → チャンネルミキサー を選択します。

チャンネルミキサーで レッド(R) と ブルー(B)を入れ替えます
チャンネルミキサーで レッド(R) と ブルー(B)を入れ替えます
  • 出力先チャンネル:レッド
    • ソースチャネル の レッドを 0% に、ブルーを 100% に変更
  • 出力先チャンネル:ブルー
    • ソースチャネル の レッドを 100% に、ブルーを 0% に変更

これでOKを押すと、RGBの「R」と「B」が入れ替わり、空の色が青に、樹木の葉が薄紅色になります。

RGBのカラースワップを行った写真

空が青になると、人間に見えている「空色」に近いので自然な印象になります。そうすると、草木の白っぽさが目立ちます。

これでカラースワップが完了しました。
まだ若干「眠い」ので、あとは通常の写真のように補正します。この写真はヒストグラムはそれなりに良好に分散していたので、トーンカーブでコントラストを強化しました。

トーンカーブやレベル補正でコントラスト(明るさ)を調整します
トーンカーブやレベル補正で補正します

 

GIMP 2.8(日本語版)では

わたしは仕事に必要なのでPhotoshopを持っていますが、趣味だけでこのソフトを買うのは、少々お値段が張るソフトです。カラースワップや色調の補正なら、GIMPというフリーのソフトで充分です。

GIMP 赤外線写真をカラースワップする場合
GIMP 2.8J のチャンネルミキサーは「色」メニューにあります

GIMP 2.8 でRGBカラースワップを行うには、色 → 色要素 → チャンネルミキサー で行います。
このメニューを選択すると、Photoshop のチャンネルミキサーとほぼ同じようなウィンドウが開くので、RとBのチャンネルを同じように操作して、カラースワップをおこなうことができます。

(GIMPのMac版・Windows版はそれぞれ以下のサイトで配布されています)

カラースワップには別の方法があります。

Amazon で売られている赤外線写真集「BLACK MORNING」で、写真家の澤村徹さんはLabカラーによるカラースワップを利用している旨を述べておられます。これについては、また後日触れることにしましょう。

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